知り合いの方や友達などが事業を始めたり事務所を移転したりして新たに事業所をオープンするときに贈るのが開店祝いです。開店祝いを贈るとなると気になることのひとつが予算ですが、自分の年齢・地位や相手との関係性がどの程度かによって金額が変化します。知り合い程度であれば五千円くらいから一万円くらいが一般的なようです。親族であればそれより多く、三万円くらいまでが相場といわれています。大切な取引相手や特にお世話になった相手の場合には当然さらに高めになります。そのようにある程度まとまった金額の品物を贈ることが多いので、開店祝いには胡蝶蘭の鉢植えや高級なお酒などが人気です。病気のお見舞いには鉢植えの花はよくないといわれていますが、開店祝いの場合は反対にそこに根付くことができるよう、鉢植えは縁起がよいとされています。ただし開店祝いは火にまつわるものを避ける必要があるので、炎のような鮮やかな赤系の花を選ばないように気をつけましょう。
日頃こまめに連絡を取っていない相手の場合、その人が新しい店を開いたことを後から知るということもあるでしょう。もちろんそれからお祝いを贈っても全く差し支えはありませんが、そのようなときの表書きは「開店祝い」ではなく「祈御発展」というようにします。開店祝いとして贈るときはどんなに遅くとも開店する前の日までには届くように配慮することが大切です。胡蝶蘭など生花の鉢植えを贈る場合は特にタイミングに気を配りましょう。最近では開店祝いに洒落たお菓子などを贈るというケースもありますが、そうした食べ物の場合にも贈る時期は重要です。品物選びに迷ったときは、相手が好きなものを好きなときに選べるカタログギフトなどを贈るのもよいでしょう。